こんにちは！
大阪にあるペットのいるお家のハウスクリーニング屋さん、アニフレこと「アニマルフレンドリー」です。前回は、粗相の２つの原因と、正しいトイレトレーニングの方法をお伝えしました。

(①、②が書いている前回の記事はこちら)

今回も飼っている愛犬にトイレじゃない場所で、うんちをされてしまって困っている方に納得！な情報をお伝えしていきます。

③
今まで成功していたトイレが、急にできなくなってしまった件

まず一つ目に疑う方が良いのは、症状的にみて「病気」からくるものかもしれないということです。うんちだけじゃなくて、おしっこもトイレの場所で出来なくなってしまったなら、病気になっている可能性は十分考えられます。ペットを飼っている方は知っている方も多いですが「細菌性膀胱炎(さいきんせいぼうこうえん)」は、聞いたことがありますか？泌尿科系の病気で、 おちんちんの先(尿道)などから膀胱に ばい菌などが入り、膀胱に炎症が起こってしまう病気です。 症状は様々ですが半日以上おしっこをしないことや(痛いからしたくないのか)、逆に頻繁におしっこに行こうとする(失敗する)、一回のおしっこの量が少ないことや、場合によっては血尿があります。わんちゃんには、排尿時の痛みがあると言われています。話のついでに ですが、、
トイレ以外で、「おしっこだけ」してしまう場合には膀胱炎のほかに尿路結石症やホルモン反応性尿失禁も視野に入れる方がよいです。特にわんちゃんは膀胱炎によるトイレの失敗は多くて、先程お伝えした細菌性のものと、結石による膀胱炎の大きくわけて2種類があります。こういった病気は、放っておくと大変なことになるので、早めにお近くの動物病院に連れて行ってあげてください！

④自分(飼い主)が家いない時だけ、わんちゃんがトイレを失敗してしまう件

主人(飼い主)が、家にいない時にだけ、わんちゃんがうんちをトイレ以外の場所でやってしまう時は、「分離不安症(ぶんりふあんしょう)」を疑いましょう。

分離不安症というのは、犬の視界から飼い主がいなくなる(見えない)と、極端な不安感に襲われてしまい、そこからくるストレスにより問題行動を起こしてしまうという症状のことです。症例としては、わんちゃんが飼い主がいない時だけ、うんちやおしっこをトイレ以外でしてしまうことや、吠え続ける、ものを破壊してしまう等、様々です。

犬の分離不安症は、毎日主人(飼い主)が基本的に自宅にいて、その分長く時間を過ごしているという環境のわんちゃんに起こり得る病気のことです。一種の依存症のようなものでしょうか、、これも歴とした病気なので、近くの動物病院に相談しましょう。

治療方針は、そのわんちゃんに出ている症状によって違いますが、重い分離不安が出ている場合、薬物療法として「精神安定剤」などを処方してもらい治療することもあります。また、その犬の行動ルーティンを改善していくための行動療法が用いられます。

決してひどくはないけど、分離不安気味かも、、と思った方は分離不安対策をするのが、おすすめです。

たとえば、以下のようなやり方があります。

❶留守番をさせれるようにするために、まずは短い時間から少しずつ慣らしていく。

❷飼い主が出かけている間は、眠れる(休める)ように出かけるまでは、適度な運動をさせておく。

❸犬が安心して家で留守番できるよう、生活環境を整え、噛んだり遊んだりできるおもちゃを設置し、退屈しないようにしてあげる。

❹わんちゃんがリラックスできる犬用のストレス解消音楽(YouTube等で検索してみてください)活用する。また、警戒心の強い子は、ドーム型のベッドを買い与えてみる。

❺いざ出かける時は「行ってくるねー！」などと大袈裟な素振りを見せないで、自然にいなくなるようにする。自分の声が犬に聞かせられる音声が出るペットカメラを設置してみる。

分離不安対策をするには、根本原因を探り解決していくことが大切なので、お近くの獣医さんも相談しながら、あせらず治していきましょう。

⑤うんちの失敗の原因が、トイレの設置場所だった件

犬には、いろんな性格の子がいます。きれい好きなわんちゃんや、神経質なわんちゃんも多いです。その性格によっても、トイレを失敗してしまうことがあります。

単純にトイレシーツの汚れや臭いが嫌でトイレ以外でうんちする犬もいます。たとえば、いつもトイレのシーツが汚れていたり、その臭いがイヤだから、、という理由で、そこにいきたくないという気持ちになるわんちゃんもいるのです。有名な話ですが「犬の嗅覚」は、個体差はあるものの人間よりもはるかに優れています。人間が感知しないような臭いですら、気づくことが出来ます。だからそんな犬自身がうんちやおしっこの臭いがイヤな場合、違う場所で粗相をしてしまうことは、よくあることなのです。

そのようなわんちゃんの場合は、トイレシーツをこまめに変えることが一番有効です。どうしても留守にする時間が長い場合は、トイレの設置箇所を複数個に増やすことも考えましょう。また、大きめのトイレだと、キレイ好きなわんちゃんには喜ばれます。これらの対策は、衛生面でも良いことから病気のリスクを下げることにもつながりますので、ぜひ実践してみてください。

神経質な性格なわんちゃんの場合、トイレの設置場所がどこにあるかによっても、うんちの成功率は変わってしまいます。もしトイレの設置場所が、ガチャガチャとよく音がするような騒音が聞こえる場所や、なにか気になることがある場所でも「その場所にいきたくない」と思ってしまったら、トイレとしては不適切な場所だといえます。そういった場合は、別の場所に変えてあげて、トイレトレーニングしてみましょう。

⑥そもそも子犬は、うんちの回数が多すぎて失敗しやすい件

わんちゃんがまだ子犬の場合、うんちの回数が多いのが原因となり、トイレ以外でうんちをしてしまうことがあります。なぜトイレの回数が多いとうんちを失敗してしまうのかというと、トイレシーツの変えが間に合わないということや、「まだ一回だし取り替えなくていいかな」と思ってしまったりしませんか？

わんちゃんによって、一日のうちに5回、6回もうんちをする場合があります。留守をしていたら、うんちが失敗していた！ということがあったら、おそらくトイレが汚れているのでしょう。犬だって、きれいな場所でうんちがしたいのです。常に清潔なトイレを心がけてあげてくださいね。

長い間、留守番させたい場合は、トイレを複数個に増やすことも検討してください。数カ所にトイレが設置してあれば、きれいなトイレから使っていくことが出来ます。また、トイレはどれも大きめのものがオススメです。

まとめ

いかがでしたでしょうか？前回に引き続き、わんちゃんがトイレじゃない場所で、うんちやおしっこをしてしまう時を原因別で分類してみました。

少しまとめると、「分離不安が原因のトイレの失敗」「性格からくるトイレの失敗」「病気からくるトイレの実際」「設置場所が原因のトイレの失敗」「不衛生さからくるトイレの失敗」などなどさまざまな原因がありましたね。

なぜ、こんなに失敗する原因があるのかというと、答えはシンプルです。『犬にとって、トイレでうんちやおしっこをするという行為そのものが、「当たり前」のことではないから』です。むしろ人間の都合で、トイレを無理矢理させているといっても過言ではありません。飼い主は、これを絶対に忘れてはいけません。だから、もしあなたの愛犬がトイレを失敗しても、怒らないことが大切です。あせらずに正しいを対処方法を探していきましょう。

また、トイレトレーニングがしっかり出来ている場合でも、今以上にわんちゃんが落ち着いて、うんちやおしっこができる環境づくりはとても大切です。そのためにトイレ場所を見直したり、トイレを常に清潔に保つなど出来ることはたくさんあります。これからも、愛犬のために様々な工夫を実践していきましょう！

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